川藤のマートン批判について [仕事の管理]
川藤がテレビで言った話はこういうことです。
マートンの打撃力は素晴らしい。
だけど、最近の守備はピッチャーにどれだけ迷惑かけているんだ。
1点取るのに四苦八苦してる時に、守備で簡単に取られるならベンチの空気はどうなるか。
空気を健全にするのが主力選手の義務ではないのか。
こういう話は、野球の話というより会社でよくある話です。
大きい取引を持ってくるけど、クレームやユーザー対応には無神経な営業がいて、本気で客を怒らせる。
投書やら通報をされる。
この話はどうかすると精神論だとかマインドセットの話になるので面白くありません。
品質の話にしましょう。
進捗報告では、できたと言う話はとうとうと書くけど、それだけというのが居ます。
これはテスト工程がないことになり意味がありません。
それを「問題はありませんでした」「バグはみつかりませんでした」と言うのですね。
やり直し、です。こんなものは受け付けられません。
テスト項目がきっちり設定してあり、そのうち何件実行したか、が進捗自体ですから報告しないといけない。
そのうち、期待通りの動きをしたのが何件で、おかしいと思われたのが何件だ、が必要です。
さらにおかしいと思ったものは実際はなんだったか、です。
本当に不具合でバグと呼べるものであることもありうる。それは直せばいいだけのことです。でも直したという記録が必要です。
おかしいと思われたことがなかったなら、「指摘はゼロ」です。
「指摘なし」ではありません。数えてゼロなのです。
おかしいといわれたけど仕様通りであって指摘者が違っているなら、「指摘ミス」であり、指摘ミスが1なのです。
テストの方法を間違えていて指摘したのであれば、「試験ミス」が1になります。
こういう形で分析しないといけないのです。
バグがない、なんていう形で出荷なんかしたら何が起きるかいいましょう。
テストをしたときと同じ操作ミスをユーザーがやります。そしてサポート電話に電話をしてきます。
サポートは何が言えますか。「それはバグではありません」でしょうか。ユーザーは怒るでしょうね。
そもそも操作ミスだとか指摘ミスがあったら、それはすでに内部の人間がやったことです。
それはマニュアルに書くべきことではないでしょうか。
こういう間違いをしやすいですから注意、と言っておいたら、それだけで苦情電話は減ります。
もし来たとしても、そのページを見てくださいといったら「あ、自分が悪い」と思ってくれます。
そもそも、操作ミスや指摘ミスに関してまとめてサポート電話が参照できるようにするべきです。
こういうことを視点にいれないで品質というものが成り立ちますか。
苦情を言ったらすらすらと説明されたり、対応をおしえてくれたら、会社の信用は増し、品質がよいと思われます。
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