ノバルティスファーム社社員逮捕の話

本記事の話題は、薬品会社がデータをねつ造しては困るとかそういう話ではありません。

ここのホームページを訪問したことのある方はご存じでしょうが、記事をクリックすると「プレスルーム」に飛ばされることがあって、

　あなたは、報道関係者ですか？

という質問があり、ここで２つに仕分けられます。

単純にこれをどう思うかということです。

あなたは医療関係者ですか？

ならわかります。専門用語がちりばめてあるページに案内していいかの話ですから。

でも、

バルサルタンの医師主導臨床研究における「コンプライアンス・アドバイザリーボード ～再発防止に向けて～」設置について

という話題で、報道かどうかをわけて内容を変えるのは正当だと思いますか。

もちろん、こちらは通りがかりですから、まず報道関係者だと言ってページを読み、次にまたこのページから報道関係者でないといってそちらを読むことは可能です。

でも、そうするとどちらかで情報参照者のほうが嘘をつくことになり面白くありません。

報道関係者なら何かの表現に気を付けるというようなことなら、相手によっていいぶんを替えることです。

企業のスタンスとしてそれがゆるされるのかという単純な疑問がわきます。

それを言いたい。

不祥事のあった企業が再発防止を言うときに、よく言うことは

　チェック体制を強化します

　調査します

　内部管理を徹底します

　再発防止のために全社あげて努力します

なんていうところなのですが、いま書いた順にどんどん悪くなっていますね。

一番下のものは、言うだけ恥ずかしい。ポーズをいっているだけです。

精神論になるほど、信頼がおけませんよね。

ノバ社で発言しているのは、調査します、です。

気になるのは、その結果をいつ公表するのか、そして再発防止のためにどういうデータを提示するかと言うことです。

これらが全然提示されていないなら、ごまかしにすぎません。

頭をかかえていたら、台風は去るだろうという自分まやかしです。

スイスの会社ですらこのありさまかと思います。

理研も相当なものですが、スイスの大メーカーに劣っているほどではない、というのは悪いもの同士比べてどちらが背が低いというようなものですね。