Googleが性的用語をマスクしているとの噂について [ものの見方について]
Googleが性的なワードで検索すると検索を外してくるという話題がもりあがっています。
Yahooのニュースだと、「性的な単語をブロック?」というタイトルになっています。
Google自体は「特定のワードを検閲することはない」とのことだそうで、これ、うっかりすると表現の自由とかに飛び火しかねない報道に見えました。
これ、何をしているかということの勘違いです。
Googleは何もしない、と言う話を前にここでしたことがありますが、あれです。
検索に関し、入力と同じスペルがあるかどうか見る、いわゆるgrepをするのであれば、ミスタイプしたら絶対検索に引っかからないはずです。
ところが、宮沢賢治を宮沢健二とタイプして検索しても、宮沢賢治は引っかかるのです。
闇将軍とタイプすると、田中角栄の記事が出てくるのです。
もちろん、闇将軍なんていうのは、記事の文章の中にその用語があるかもしれない。
でも宮沢賢治は違うでしょう。
ミスタイプを予測して辞書登録なんていうことをしているわけもありません。
大体、ふりがなを振って同じものだとするような複雑な処理をプログラムで組むでしょうか。
そんなことをしたらバグの山です。
でも、ですね。宮沢健二はおいておいて・・・
うっかりミスタイプで検索したのに、正しいものがひっかかった経験をしている人は少なくないと思います。
これは、連想記憶という扱いから来ています。Pythonという言語で「辞書型」と言っています。
別々のものが関係している、という情報を自分で作る処理です。
認知症のとしよりが「あの、あれ、あれ」と言ったらタバコのことだとわかるのはなぜか。
あれ、と言ってタバコを咥えたり、あれ、といって指さしたりしたことがあるからです。
もちろん、「あれ」を言いながら口をむずむずさせたりする複数の情報を覚えているのです。
検索のためにしたタイプで、比較的ミスしやすい打ち込みは何人も同じパタンでやります。
ほしいものが出なかった、もう一度正しいタイプをしなおして検索します。
これを、通信中にセッションという一時記憶に蓄えているのです。
このひとはこういう行動をしたと覚えます。
ブラウザを切らないでおなじ人がもういちどそのミスタイプをしたら、すぐに正しいスペルに直して考えるようにします。
そして、中期的記憶に移すわけです。
なぜかというと、類は友というか、他の人も同じことをするからです。
次の人にも、気の利いたことをしてやるのが親切じゃないですか。
どこにも辞書はありません。データベースにもありません。ただ、仮想記憶には思い出として残っているのです。
これが、Googleの「何もしない」処理です。
Google自体が意識して問題とみなしているサイト群があります。非合法なものであり犯罪とからんでいそうな場所です。
さすがにこれはデータベースに登録されています。講座情報を入力させるなりきりの偽画面なんかもあります。
もし連想記憶が、この危険な場所にさわろうとした場合、血の通った情報生物であるGoogleは何をするでしょうか。
危険を察知してリンク行為などをしないで引き下がるはずです。
もしリンクしたら、リクエスト電文にいろいろな情報が載っていますから、自分の大切なユーザーに迷惑がかかるからです。
次に同じ場所に行こうとしたらどうなるでしょうか。連想記憶が働きます。またそこに行こうとした、と思い止まります。
また同じことが起きたらどうなるか・・・
そういうリクエストを要求しているサイトの掲示をやめます。ユーザーがそこにいったら危ないですもの。
そこに橋をかけているようなページであったらその掲示も抑制します。
具体的には、危ない単語で検索されたとき、危なそうな場所を画面に提示しないと言う行動になるはずです。
危ない単語かどうかは全く考えていません。サーバーの反射神経で出さないほうがいいと足が止まるのです。
だから、何もやっていないからGoogle自体は「特定のワードを検閲することはない」と堂々と言っているのです。
おそらく性的であるというより、性情報を中心にした犯罪につながりそうなエリアがどこかに発生したのです。
それに触ろうとするページが使っている単語に関し、野生の情報生物であるGoogleが寄り付かなくなったということです。
やっぱりGoogleの「何もしない」の魔力は大変なものです。
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