美濃加茂市長逮捕 [仕事の管理]

美濃加茂市長逮捕という話題です。

全国で一番若い市長だ、というポイントがうたわれていますけど、私はその角度では見たくない。
そこで見てしまうと、やっぱり若僧だ、とか、経験不足、だとかで片付いてしまうので。
この話はもっと普遍的なことではないでしょうか。 

汚職系の話は、全く現場にいない人から見ると汚い、とか低劣だ、とか見えるのですね。守銭奴だとか。
それは別に間違っているわけではないけれど、仮に自分が同じ立場の場合、という想像をしてみるのは得るところがあると思いますよ。

大体この手の話で出てくる金額が、なんだ、という程度の金額です。
今回は10万円という金額が出ています。
役所の職員が、落札の予定価格を漏らしたりして懲戒解雇される金額もこのあたりです。

そんな金額で自分の大事な立場とか身分・人生を棒にふるのか、と思いますよね。
それでも欲しい家庭の事情があったのか、とか。

でも、仮に3000万だったら、さすがにもらわないでしょう。
10万程度だから、ま、いいか、でもらうのだと想像します。大した金額でないし、と正当化してしまうのです。
さして困っているわけでもないし、お小遣い程度にしか考えない。

国政の場合だったら政治資金の提供というのは普通です。もらったのか貸し借りなのかもわかっていないひとも多い。

会社の営業で接待なんていってちょっとした料亭だとかに招いた場合はひとり10万ぐらいの金が飛ぶことはあります。
でも、営業の場合は、自社への取引を確定させたいとかそういう下心はありますがワイロとは呼ばない。
なぜかというとワイロというのは公権力を持っているものに金品を贈って便宜をはかってもらうことということになっているからです。
会社対会社の話は一種の営業経費ということになります。

でも、この営業の相手が市役所だとか省庁だとかだったら、オリジナルの意味においてワイロです。
行動は一緒なのです。
市長は、経営コンサルタントと食事をしながら雨水浄水プラントの案を聞き、なるほどおもしろいプロジェクトだなと思ったのでしょう。
このときお小遣いももらったのでしょう。
でも、自分は独裁者ではないので、こんな話があるね、と議会でいうだけ。
もし鶴の一声で、市長が発言したらすぐに全員が従うという体制だったら、ワイロだと思うかもしれません。
が議会ですからそんなことはない。そこで市長発言として、賛成されるかどうかわからないことをしゃべる。なんて、ワイロの対象にならんだろう。
そう思うのです。これが自然なとこではないでしょうか。

29歳という若さですから、人からどう見えるかとかそういうスタンスが身についていなかった可能性はあります。

美濃加茂市の藤井浩人という市長は、政治にかかわる前は学習塾の塾長です。
多少の付け届けはあるでしょうね。でも学校の教師ではないから、問題ではない。
そういう感覚で実務についたら、ワイロをもらったという自覚がないままにお金をもらうでしょうね。

こういう話がでたときは、私は自分だったらやったろうかどうだろうか、と考えてみます。
そして、同じ立場にいたらやった可能性があるだろうと考えます。

藤井市長より年齢はくっていますから、どう見えるか、どう誤解されるかを知っているので、やらないだけです。


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