日本薬剤師会のおくすり手帳アプリ [医学報道]

お薬手帳をいらないといえば料金が20円安くなる、という話を今はじめて知りました。

これは、薬局が「薬剤服用歴管理指導料」というものを受け取れる条件からきているようです。

もともとはこの話はどこからきたかというと、
別の診療科ではあっても、複数の医院から処方された薬剤がかぶっていて、2倍3倍のむことになったりするのは体によくない。
薬剤同士の組みあわせで害が出ることがあるが、別々の医師はお互いの判断がわからず自分で最善の処方をする。これが事故のもと。
ということへの抑止のはずでした。

薬局は、
・今回何の薬を提供したかを教える
・患者が飲み残した薬の数の確認
・医師が処方した薬にジェネリックがあるかどうかの情報提供
の3つのことをする義務を果たすことで「薬剤服用歴管理指導料」を請求できるという仕組みです。
たしかに、この3つのことに関していつも意識してやる習慣をつけ、局内統一するには、こういう報酬が必要です。
お薬手帳というのは、これを記録しておき、患者が別の場所で倒れたりしたときに持っていれば助かるということで考案されたものです。
このおかげで東北大地震のとき津波で医療機関が流されてしまってもこの手帳の情報で無事にすごせたひとがたくさんいるようです。

それは問題なくて、この報酬は3月まで410円でした。

閑話休題で、この手帳はいらないという人がいるのです。
普段あまり病気もしないし、複数の医者にかかっているわけでもなければ、手帳自体もなくしてしまう。
だからいらない。
もっともですが、人生何があるかわからないから、あったほうがいいのじゃないですか、は医療関係者は思います。

ところが、4月からどういうわけか、手帳がいらない人間を相手にしたときは薬剤服用歴管理指導料は340円ということになったんですね。
もちろん手帳がないのであれば、処方記録を印字して貼る必要がないから手間は少なくなります。
でも記録がないと、飲み残した薬の数は不明瞭になります。先々月まで1回3錠飲む処方だった人が好転したので先月から2錠になっていたりしたら、その情報記録がないと判断が非常にむつかしい。
その差70円ですが、健康保険で負担率3割で計算して差をとると20円だそうです。
で、お薬手帳いらない、といって医療費を20円安くしようじゃないか、とツイートした人間がいて、それが拡散したようです。

大体ツイートは落ちだすと非常に汚い言い方がでてくるもので、薬局がお薬手帳で儲けようと考えているというようなデマ的な発展もしている様子。

20円が高いか安いか、考えかたがあるから私は断定しません。
まず事故はおきないから海外旅行でも保険にははいらないというのも間違ってはいません。

でも、お薬手帳いります、といえば薬局は1冊くれます。これはさすがに20円ではないと思いますけど。
 
この話題はこれきりです。

今回この記事を書きながらお薬手帳で検索してみました。
楽天市場で、商品として存在していました。
薬局はどうやって買うんだ、まさか自分で印刷してつくるまいと思っていたら、ありました。
原価もわかります。
 
この商品だと500冊で5610円ですから、原価11円ですね。なるほど。
 
最後まで残っている疑問。

日本薬剤師会で、androidアプリも提供しているようですが、スマホを見せるとこの場合は、410円になるのでしょうか。340円でしょうか。


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