福島の被爆者の画像だとか原発事故の話 [報告のありかた]

用語でごちゃごちゃ言うと嫌われますけど。
長崎や広島は「被爆」しました。原子爆弾を受けたので被”爆”です。
原発事故の場合は「被曝」です。
放射線の照射をうけたのでなら被”曝”つまり、放射線にさらされたという意味なので、意識して使い分けてほしいなと思います。

で、いろいろ言うひともいる前提で言いますが、用語に異常に過敏なひとがいて、それを無視しようとする人とふたつに分かれるのではないでしょうか。

私は物理学科の卒業なので、放射線の実験はやりました。
そのとき、被曝を計数するチェンバーというのを身に着けます。
2時間ぐらい過ごすと、大体いくつかカウントされます。
一回放射線が通り抜けるとカウンタが増すのですね。
これが多い少ないでお互いに見合って、あああそこに立っていたのが悪かったかななどと言い合ったものです。

このとき、いくら学生とはいえ準プロフェッショナルが、やっぱり風評被害的な話題を発言して笑われたり怒られたりしたものです。

この実験を監督している講師のところは娘だけしかいないが、放射線のせいではないか、とか。
おれたちはもう子供ができないんじゃないか、とか。 
そりゃ殴られても当然です。
だけど、「ハゲに癌なし」だとかそういうデマは一人歩きしますので、学生が無能とも言い切れません。
口裂け女なんていう都市伝説もあったりしましたし。

何年か前に、どこかの家の倉庫だったか地下室だったから「高放射線」が検出され、大騒ぎになったことがありましたね。
調べてみると、夜光塗料で何かおもちゃをつくっていたところだったらしい。
ガイコツが光るようなおもちゃが縁日で売ってましたよね。あれです。
検出器にはその程度でも引っかかるのです。

ガイコツのおもちゃは昔夜店で子供たちが親にせがんで買ってもらい、よろこんでなめまわしたりしたものです。
この子たちが放射線障害を起こし発病したかどうかは誰も記録していません。
でも、ないとは思いますが、万が一それで死んだりしたような場合、幼い子が夭折したんだという形で歴史は回っていたのです。

私は別に、あの福島の事件はなんでもないというつもりはありません。
東京電力の責任が軽いとも思わないし、汚染水を漏らして問題ないとも言いません。

でも、風評被害には、こういう異常なきめつけで騒いでいる局面があるのではないかと考え、ちょっと憂鬱です。


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